ラグビー選手の増量法。食事内容の具体例
ラグビー選手として活躍したいなら、体の増量は絶対です。
試合に勝つためにも必要ですが、大ケガを防ぐためにも増量した方が良いでしょう。
こう思うかもしれませんが、ただ食べれば良いとは限りません。
- バランスを間違えると非効率な食事に
- 食事内容に気を付けないと、病気になる
- 効率の良いタイミングや食事内容がある
ただ闇雲に食べて動いて寝るよりは、最短で理想の体に近付けますよ。
最も陥りがちな食事の罠「食事誘発性熱産生」
増量するために食事をしているのに、体重が増えないことがあります。
それが「食事誘発性熱産生」です。略してDITと言います。
食事後に体が温かくなる理由が、DITです。
- 熱が発生している
- 体でエネルギーが使用されている証拠
- このため、増量したいのに上手くいかない
なぜこんな事が起こるのかというと、タンパク質の摂りすぎです。
三大栄養素のエネルギー吸収効率は、こうなってます。
- タンパク質:70%
- 炭水化物:94%
- 油:96%
つまり、タンパク質は食べた分の30%をDITで失ってしまっているのです。
実際のところ、食事は胃の中でごちゃ混ぜになるので、平均して10%ほどはDITで失ってしまいます。
DITのせいで計算上は5,000kcal摂っていても、体には4,500kcalしか吸収されてないのです。
ですのでDITによる消失分も考えて、食事を摂らなければいけません。
じゃぁ最も効率が良い油を摂ればいいのか・・・というと、それもダメです。
ラグビー選手が増量したい時は炭水化物
エネルギー効率のことを考えたら油を飲めば良いのですが、体に悪いです。
- 体脂肪の増加
- 下痢を起こしやすい
- 心臓系の病気になりやすい
ラグビーで体を動かしているので、病気にはかかりづらいですが、リスクは高くなるでしょう。
ですので、炭水化物をオススメします。
炭水化物でもエネルギー効率は90%を超えるので、まず増やすなら炭水化物です。
これに対する答えは「米」です。
その理由は3つ。
- 米の方があらゆる食材との相性が良い
- 小麦の主食は、主食が加工品
- アミノ酸スコアが高い
成分上は小麦からできるパンの方が優秀ですが、パンは加工品です。
食塩も油も入っているので、その点を気を付けないといけません。
パンに対して、白米は食塩も油も0です。
さらに両方に含まれているタンパク質のバランスは、米の方が優秀。
ですので炭水化物は、米を選んだ方が良いです。
パンを食べるな、という意味ではありません。パンを食べても良いし、時にはうどんでもパスタでも良いです。
PFCバランスのとり方
PFCバランスというのは、三大栄養素のバランスのこと。
三大栄養素は、タンパク質・脂質・炭水化物です。
この3つからしか、人間はカロリーが摂れません。
ラグビー選手が増量を目的とする場合、この3つの割合はこうしましょう。
- 炭水化物:60%
- タンパク質:30%
- 脂質・10%
もしくは、タンパク質を10%減らして脂質を10%増やすのもアリです。
1日4,500kcalを目標とするなら
- 炭水化物:2,700kcal
- タンパク質:1,350kcal
- 脂質:450kcal
この割合となります。
それぞれの栄養のエネルギー量は、炭水化物とタンパク質が1gあたり4kcal。
脂質が1gあたり9kcalなので、あとは割り算すれば食べるべき量が出ます。
キッチリ管理しながら増量するなら、このように計算しましょう。
とにかく言えることは3つ
- 炭水化物とタンパク質を摂ること
- 炭水化物を多めに摂ること
- 主食はお米がベター
オススメの糖質
炭水化物・糖質を摂るなら、何が良いか・・・主食としては米が良いです。
ですが、他にも良いものがあるので間食に選んでみてください。
バナナ | 吸収が早く、足のつりを防げる |
あんぱん | コスパが良い |
干し芋 | 低脂質・高エネルギー・食物繊維豊富 |
あんこ | 低脂質・高エネルギー |
おにぎりを食べるのも良いですが、飽きたらバナナや和菓子も食べてみましょう。
おにぎりは200gで336kcalあります。
中の具に鮭をほぐし身を入れると、タンパク質も摂れて良いですよ。
オススメのタンパク質
タンパク質といったら、鶏むね肉やササミ。タマゴが優秀ですね。
低脂質・高たんぱくですし、卵はほぼ完全栄養食。
サポートアイテムとして、プロテインを使うのもオススメします。
コンビニのサラダチキンは、値段だけ考えたらセブンイレブンがコスパ最強。
個人的には、ハーブ味が1番美味しいと感じました。
質で選ぶならファミリーマートです。国産鶏肉を使用してます。
他にオススメの食材は・・・
魚肉ソーセージ | カルシウムも摂れる |
ちくわ | 低価格・高たんぱく・低脂質 |
サバ缶 | 骨ごと食べれて、不飽和脂肪酸も摂れる |
最近の魚肉ソーセージは子供の成長の事も考え、カルシウムも摂れるものが売られてます。
ラグビー選手は接触プレーがが多いので、骨の強化も必要。ですので一石二鳥の食べものです。
魚介系は油の質も良いですし、サッパリしたものは脂質が少なくて、食材として優秀です。
やはり1番コスパが良いのはプロテイン。
ですが、プロテインはあくまでもサプリメントなので、プロテインだけでタンパク質全てを補うことはやめましょう。
品質やドーピング検査の事も考えて、あまり値段はケチらないようにしてください。
オススメのプロテインはこちら↓
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増量が上手くいかない時は
どうしても体重が増えないことがあります。
そんな時は食事内容や生活習慣を見直してみてください。
- タンパク質を朝やトレーニング後にしっかり摂る
- サラダのドレッシングをオイルありにする
- 牛乳を低脂肪から無調整に
- 炭水化物を増やしてみる
- 早寝早起きを心がける
体重が増えてないってことは、栄養不足だということです。
1日で消費するカロリーが増えているのに、同じ食事量では絶対に増えません。
ですので、体重が増えないと感じたら食事の量を増やしてみてください。
ラグビー選手は増量もトレーニングのうち
ラグビー日本代表選手の体を見ていると、すごい体格だと感じますよね。
→筋肉フェチ必見!!筋肉むきむきなラグビー選手15名のプロフィール紹介
ですが、筋肉だけで大きくなっているわけではありません。
食事による体脂肪もあります。
ただ食えば良いという事はなく、よく考えながら食事内容を決めないといけません。
そうでないと、ただの肥満体型になるだけです。
簡単にまとめると
- 今より増量したいなら食事を見直す
- PFCバランスを見直そう
- 時間がかかるのでコツコツと
1ヶ月で1kg~1.5kgくらいの増量を目指しましょう。
筋トレによる増量方法は別の記事にまとめているので、下記のリンクからどうぞ。
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