最新のサッカー日本代表に選ばれた選手は27人で、そのうち海外勢は22人です。
(2023年10月17日のチュニジア戦メンバー)
また、今までに活躍した日本の有名な選手。
- 中田英寿
- 長友佑都
- 香川真司
- 本田圭佑
- 長谷部誠
彼らも海外のリーグに移籍して活躍しました。
このように、有名なサッカー選手は海外へ移籍しています。特に欧州が多いです。
- なぜ海外に移籍するのか
- 南米も強いのに欧州に移籍する理由は何か
これらを、なるべく分かりやすくお話します。
有名なサッカー選手が海外のリーグに移籍する理由
有名なサッカー選手が海外のリーグに移籍する理由は3つ
- より高いレベルのプレーがしたい
- 憧れのクラブでプレーがしたい
- 日本代表になりたい
より高いレベルのプレーがしたい
海外のリーグに身を置いた方が、より技術が優れた人や、優れた指導者に出会えます。
サッカーの三大リーグと言われているのが、以下の3つ
- プレミアリーグ:イングランド
- ラ・リーガ:スペイン
- セリエA:イタリア
このリーグには多くのトッププレーヤーが集まってます。
- ヨシュア・キミッヒ
- フェデリコ・バルベルデ
- カルロス・カゼミーロ
- ブルーノ・フェルナンデス
- フレンキー・デ・ヨング
2023年現在、世界でトップクラスのプレーヤー達です。全て欧州のリーグに在籍してます。
もちろんスポンサーも多く集まるので、選手の年俸は軽く数億円を超えることは普通。
指導者にもお金を使えるので、格段に技術を上げる事ができるでしょう。
ちなみにJ1に所属してたとしても、1億円以上のプレーヤーは数えられる程です。
ですが、欧州の主要リーグに入ると、日本円換算で1億円以上のプレーヤーはゴロゴロ居ます。
憧れのクラブでプレーがしたい
人それぞれですが、憧れのクラブがあります。
例えばイングランドのマンチェスター・ユナイテッド
スペインのレアル・マドリードやFCバルセロナですね。
そんな大きなクラブで活躍したいと、小さな頃から夢にしている人は居るでしょう。
ですが夢を叶えるためには、日本で好成績を残すだけでは無理です。
- 日本から海外へ移籍
- 海外のクラブで実績を積む
- 注目されてビッグ・クラブへ移籍する
これが、憧れのクラブに入る定番のルート。
このように、足掛かりにと海外へ渡る選手が多いのです。
日本代表になりたい
サッカーで1番になりたいなら、日本代表の選手に選ばれることだ。
このように考えている選手も居るでしょう。
では、どうすれば日本代表の選手になれるのか。
結論から言うと、海外で活躍すること。
実際に日本代表として選ばれた27人中、22人が海外勢です。
ですので、日本代表に選ばれたいなら海外のリーグに移籍するのが必要条件と言っても良いでしょう。
また、日本代表の監督に外国人を起用する事もあります。
言葉による壁もありますし、考え方やプレースタイルも、海外組の方がピッタリ合います。
そもそも対戦相手が欧米なので、相手の事を知っている方が有利です。
競争の激しい所で揉まれた経験も考慮されて、圧倒的に国内で活躍している選手よりレベルが高いと見られるでしょう。
だから日本代表の選手には、海外勢が多く起用されるのです。
日本代表や有名な選手が居た海外のクラブ
実際に2023年10月現在の日本代表選手が所属しているクラブや、これまでに活躍した選手がどんなクラブに居たのか。
どんなルートでビッグ・クラブに移籍したのか。
データを見てみましょう。
2023年10月現在の日本代表選手(海外組)
選手名 | ポジション | クラブ名 | 国 |
---|---|---|---|
板倉滉 | DF | ボルシアMG | ドイツ |
田中碧 | FW/MF | フォルトゥナ・デュッセルドルフ | ドイツ |
奥抜侃志 | FW/MF | FCニュルンベルク | ドイツ |
浅野拓磨 | FW/MF | VfLボーフム | ドイツ |
伊藤洋輝 | DF | VfBシュツットガルト | ドイツ |
鈴木彩艶 | GK | シントトロイデンVV | ベルギー |
橋岡大樹 | DF | シントトロイデンVV | ベルギー |
川辺駿 | FW/MF | スタンダール・リエージュ | ベルギー |
町田浩樹 | DF | ユニオン・サンジロワーズ | ベルギー |
遠藤航 | FW/MF | リバプールFC | イングランド |
冨安健洋 | DF | アーセナル | イングランド |
中山雄太 | DF | ハダースフィールド・タウンFC | イングランド |
伊東純也 | FW/MF | スタッド・ランス | フランス |
中村敬斗 | FW/MF | スタッド・ランス | フランス |
南野拓実 | FW/MF | ASモナコ | フランス |
上田綺世 | FW/MF | フェイエノールト | オランダ |
菅原由勢 | DF | AZアルクマール | オランダ |
古橋亨梧 | FW/MF | セルティック | スコットランド |
旗手怜央 | FW/MF | セルティック | スコットランド |
久保建英 | FW/MF | レアル・ソシエダ | スペイン |
守田英正 | FW/MF | スポルティングCP | ポルトガル |
谷口彰悟 | DF | アルラヤンSC | カタール |
※太字は三大リーグ所属のクラブ
カタールは中東の国で、他は全て欧州です。
このように欧州リーグに移籍している選手ばかり。サムライブルーの約81.5%が海外組です。
日本代表の選手になりたいなら、海外リーグに移籍した方が選ばれやすそうですね。
ビッグ・クラブに移籍した日本人選手
ビッグ・クラブに移籍した有名な選手5名について、どのクラブに居たのか。
どのような経歴を経てビッグ・クラブへ移籍したのか、見てみましょう。
選手名 | クラブ名 | 国 | 前のクラブ | 国 |
中田英寿 | ASローマ | イタリア | ペルージャ・カルチョ | イタリア |
長友佑都 | インテルナツィオナーレ・ミラノ | イタリア | チェゼーナFC | イタリア |
宇佐美貴史 | FCバイエルン・ミュンヘン | ドイツ | ガンバ大阪 | 日本 |
香川真司 | マンチェスター・ユナイテッドFC | イングランド | ボルシア・ドルトムント | ドイツ |
本田圭佑 | ACミラン | イタリア | PFC CSKAモスクワ | ロシア |
宇佐美選手はガンバから直接移籍しましたが、期限付きの移籍です。いわゆるレンタル移籍。
このように世界で注目される大きなクラブに行くには、欧州のクラブチームに所属して活躍するのが定石でしょう。
レンタル移籍とは
今所属しているクラブに籍を残したまま、他のリーグやチームに移籍することができる制度のこと。
クラブ、選手ともにメリットがあります。デメリットもあり。
サッカー選手としての最高到達点は、日本代表だ。
そういう人も居ますし、世界三大リーグの参加クラブ選手になる事を目標にしている人も居ます。
どちらにせよ、海外のリーグに移籍する事が夢への一歩。
ですので、サッカー選手は海外へ移籍していくのです。
有名な選手が南米ではなく欧州に移籍する理由
サッカーが強い国は欧州だけでなく、南米にもあります。
- アルゼンチン
- ウルグアイ
- ブラジル
この3国はFIFAランキングでも上位に居ます。
参考:最新FIFA世界ランキング | 男子サッカー・日本代表
ですが、あまり南米に渡った選手は多くありません。
その理由は3つ考えられます。
- 規模でいえば欧州の方が大きい
- 規模が大きいから人が集まりやすい
- 環境、整備、治安の面で欧州の方が良い
規模でいえば欧州の方が大きい
南米のサッカー連盟加入国は10か国です。
対して欧州サッカー連盟の加入国は55か国。
ですので、欧州の方がサッカーで活躍できる可能性が高いということです。
そうして欧州で実績を積むことで、トップリーグに所属しているクラブに近付けます。
南米に行かずとも世界トップクラスの人とプレーできるので、欧州で十分です。
ちなみに、史上最高の選手の1人と言われているジネディーヌ・ジダンは、レアル・マドリード(スペイン)の選手で、のちにレアルの監督を務めました。
関連記事:>>移民社会とフランス代表の象徴 ジネディーヌ・ジダン
規模が大きいから人が集まりやすい
経済規模が南米とは大違いで、UEFAという欧州で最強のクラブを決める大会があり、賞金総額は20億ユーロです。優勝は450万ユーロ。
対して南米の大会「コパ・アメリカ」の総額は19.5万ドルです。優勝は6.5万ドル。
それほどスポンサーの数に差があるのです。
色んな意味で他国の選手は契約金にシビアなので、結局は欧州に集まります。
ですので、トッププレーヤーと同じフィールドに立ちたいなら、南米より欧州の方がチャンスが多いという事です。
環境、整備、治安の面で欧州の方が良い
どちらかというと南米よりは欧州の方が、あらゆる面で整っていると言えるでしょう。
- スポンサー企業が厚い
- 練習場所の環境や整備が整いやすい
- コーチにもお金をかけられる
この事から技術レベルを上げるには、最高の環境です。
また、治安の面でも欧州の方が比較的安定しています。
以上の理由から、海外へ渡る先は欧州を選ぶ人が多いです。
まとめ・海外へ移籍した結果、有名になったとも言える
海外へ移籍し、活躍したことで世界中に名を知られるプレーヤーになった。
そんな選手の方が多いかと思います。
もちろん国内で有名な選手が、海外リーグへ移籍する事も多々あるでしょう。
その理由は
- 日本代表の選手に選ばれたい
- 海外リーグの方が強い人とプレーできる
- 子供の時に憧れた人と同じクラブに入りたい
このような動機で海外に渡る選手が多いです。
特に欧州リーグが選ばれる理由は、欧州の方が環境が整っていて、トップ級の人と出会いやすく、治安が良いからだと考えられます。