名勝負③:東福岡vs桐蔭学園
過去に一度昭和天皇崩御のため両校優勝とした年がありましたが、2010年の試合は31対31で両校優勝になりました。
トライ数も同じで、力が互角。そして両高校の選手たちの思いも、優勝に向けて30人の思いが同じだということが両校優勝という形で幕を投じた名勝負と言えるでしょう。
この両校は2009年で一度優勝を争っていてこの時は、東福岡が31点をあげて優勝を果たしています。
桐蔭学園が東福岡と互角に戦い、優勝を成し遂げるまでの軌跡は素晴らしい成長があったと点数だけを見ているだけで伝わってきます。
選手たちの悔しいという思いが、ここまでの成長を成し遂げたという試合です。
2校の主将が2人で優勝旗を手にする姿は、熱いものがこみあげてくる人もいたのではないでしょうか?
名勝負④:天理対大分舞鶴戦
この試合は、大分舞鶴がゴールキックを決めれば、両校優勝という場面でしたが、大分舞鶴のキッカーが蹴ったボールは無情にも外れ、敗北することになった試合を歌手の松任谷由美さんが歌詞にし今でもラグビーソングとして愛されています。
大分舞鶴のキッカーは、当日大学受験日と重なり大学側の配慮で早朝試験を行い試合に向かうというエピソードが裏で展開していました。
決勝戦と大学受験が重なるなんてことは、本当にドラマティックなことです。
大分舞鶴のキッカーの悔しいという言葉では言い表すことができない心情を『ノーサイド』という曲に表現されています。
歌詞を追っているとその試合のことが思い出されてくる人もいるのではないでしょうか?
花園大会は、こういったドラマがいくつもあり、選手たちはその出来事から多くのことを学んで大人に成長していく素晴らしい名勝負なのです。
まとめ
ラグビーは一人だけが輝いていても、勝てるスポーツではありません。
選手全員の気持ちがひとつになっていなければ、勝つことはとても難しいです。
仲間との関係性をどう築いていくのか?一人の力をどう活かしていくのか?ということもすべて大切な試合につながっていきます。
優勝するチームは、監督・戦う選手・ベンチで応援している選手・マネージャーすべての人の気持ちが一つになっている時でしょう。
この輪を作り出すには、並大抵なのことではないので、そういったことを成し遂げてきた選手たちに栄光が待っているというのが、花園ラグビーの醍醐味です。
試合に挑む選手全員に、周囲にはわからない一人一人のドラマがあることを忘れてはなりません。
ラグビーに少しでも関心を抱いたならば、ドラマ「スクールウォーズ」を見てみることをおすすめします。
人生において何が大切なのかという気付きを与えてくれます。ドラマの中から、学ぶべきことが多いので、自分自身にとって今必要な気付きを受け取りながら毎年行われる花園大会を楽しみましょう。
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